正法事門法華宗

私のやりたいこと

私のやりたいこと

「犀(さい)の角の如く ただ独り歩め」
南方の経典に記された仏陀の言葉である。
敵をはねのけ
自在に草原を歩む犀のように
勇気をもって
自由に力強く
人生を歩めという意味である。
仏陀は青年の日
約束されていた王位を拒絶して出家し、
森林にこもられた。
絹の寝具が茨の布団になり
山海の珍味がわずかな胡麻や豆となり
修行は困難を極めたが
宵の明星が輝く頃
忽然と悟りをひらかれた。
そして世俗に下り
苦滅の道を人々に説かれた。
幾多の迫害がつづいたけれど
今、二千五百年の時空を超えて
仏教は人類の頭上に光明を注いでいる。

若い日にはいろんな苦労もある。
ひとたび点じた決心も
迷ったり
揺らいだり
挫折することもある。
自分にハードルはつきもの。
人生というコースには
学校や資格試験など
クリアしなければならない障害が待っている。
だが、最大のハードルは己の心。
やってみたいことがあるなら
自分を信じ
勇気を出して
がんばらねばならない。
見る夢、追う夢だけでは虚しい。
叶える夢に結びつけるためには
それなりのエネルギーを要する。

社会には仕事の選択肢がたくさんあって
自由だからこそ
何をしていいのか迷うこともある。
やりたいことが分からないなら
まず自分自身に尋ねてみよう。
自分は何をするために生まれて来たんだろうと。
静かに自分に向き合い、
心のふるさとの自分を訪ねてみよ。
問いつづけるうちに答えは出て来るだろう。
やりたいことがあるのに
できないと思い込む必要はない。
やれない境遇でも
収斂する必要はない。
マイナスの境遇から出発しても
拓けない道はない。
時間はどんどん過ぎていく。
考えてばかりいないで
できることから行動に移してみよう。
他人の人生ではなく自分の人生。
可能性の扉は
決断と行動でこじ開けよ。

「自由」という言葉は
他者に追随しないことである。
やりたい仕事に就いたら
自分の世界を拓いていけ。
自分しか成し得ない世界もまた
日々の努力と勇気によってもたらされる。
社会は常に新しいものを求めている。
時代は常に進化している。
AはBにならないか
BはCにならないか。
感性をみがき
技術を高めて未来を拓くのである。
過去において良しとされたものは
それが過去のものだったからである。
改善の余地は無数にある。
人間は自分を具現化し
社会を進化させるために生まれてきた。
進化の情報を持つ宇宙の叡智は
心を無にすることから
斬新な発想となって射し込んでくる。
過去の体験に蓄積された思考は
先入観となって
新しい思考を阻害する。
それを突き破る光を獲得するのだ。
やりたいことをやりながら、
さらにさらに
進化させていけ。

来る二月
「運命(み ち)はひらかれる」という新書を
発刊することになった。
先の大震災で母親を失った女の子の
記録を綴っている。
くねった道がいい。
山を越え
谷をわたり
おもしろい人生にしてみたい。
くねった道の向こうには
きっと美しい景色が待っている。

 

みずすまし23号(平成26年12月3日発行)

 

みずすまし23号表紙

**********************************************************************
 「みずすまし」は、お釈迦様が残された教えによって、現代を生きる皆さま
の心に一服の癒しを感じていただけるような読み物をめざしています。
 電車内やちょっとした待ち時間などに気軽にご愛読ください。

 ご購読希望の方は、みずすまし舎までお問い合わせください。

 図書出版 みずすまし舎 福岡092-671-9656
 「みずすまし」年4回発行(3月・6月・9月・12月)定価300円(送料実費)
 

 ☆年間購読のごあんない
 「みずすまし」は年間購読をおすすめしています。お気軽に上記みずすまし舎にお問い合わせください。